東洋医学では、腰部(局所)だけが原因で起こっているととらえるのではなく、どんな状態で腰痛が起こっているのか、体質や症状など総体的に診て、ケアーしていく考え方です。
主に以下の通り分類されます。
気滞(きたい)とは?
気の巡りが悪く停滞している状態です。悪い姿勢や運動不足、ケガなどによって、身体の気の流れが滞るため痛みが起こります。現代で多い精神的なストレスでも気滞となります。
血瘀(けつお)とは?
瘀血(おけつ)と呼ばれる方が一般的で、冷えたり、血の巡りが悪くなり血の塊(かたまり)ができ、うまく流れず停滞します。
気の巡りが悪くなることで血の巡りも悪くなり、気血の停滞、気滞血瘀となります。
◎腰部に鋭い痛み、同じところがずっと痛い。
◎触れると痛い。
◎夜間に痛みが増す。(夜間痛)
手足の冷え、冷えのぼせ、全身の倦怠感、疲れやすい、睡眠障害、イライラ、生理不順など
入浴などで身体を温める。
生姜やニンニクなどの温性の食べ物を摂る。
適度に体を動かす。体操や軽い運動をすると気血の巡りがよくなるため痛みが軽減します。
鍼灸治療では滞っいる部分(ツボ)にハリや、お灸をしたり自律神経系を落ちつかせる治療をしていきます。
合谷(ごうこく)
親指と人差し指の骨が交わるところから、少し人差し指寄りにあるへこんだ所。活力がわいてきます。
上星(じょうせい)
前髪の生え際から約2cm後ろの圧痛部
イライラした気持ちを落ち着かせてくれます。
冬の寒さや夏のクーラーの当たり過ぎによって冷えてしまう状態。汗をかいてそのままにしていると寒湿の邪が体内に入りやすくなり、腰部も停滞し腰痛を起こします。
◎腰が重だるい。冷たく痛む。梅雨時の湿気や気候が悪いと痛んだり、痛みが増す。ひどくなるとお尻・太ももにまで痛みが広がる。
寒気、口のネバネバ感、頭重感、首肩の凝り、むくみ、腹部の冷え、腹痛など。
季節や天候の変化に注意して、冬は、防寒、保温、夏は着脱できるよう準備しましょう。冷たい飲み物も身体の内から冷えてしまいます。気をつけましょう。
三陰交
内側くるぶしから4本スネの内側で骨の際です。
陰陵泉(いんりょうせん)
膝下のすねの骨の内側で、脛骨(けいこつ)の内側を、くるぶしからひざへ向かってなで上げたときに指の止まるところ。
大腸兪(だいちょうゆ)
骨盤の一番高い所の位置で、背骨から左右それぞれ指2本分外側。腰だけでなくツボの名前の通り大腸にも働きかけます。
熱邪(ねつじゃ)が原因で気の巡りが悪くなり腰痛を生じます。
食べ物による影響もあり、油っこいものや甘いものを多く食べる方は、体内に湿熱がたまり、発症しやすい。
◎腰が重く熱感を伴って痛む
背中が重く熱感(チクチク)する感覚、イライラ
寝付きが悪いなど
暴飲暴食は避け胃腸に負担がかからないように気をつける。ストレスなども熱を発生させるため、ストレス解消にも取り組みましょう。
豊隆(ほうりゅう)
すねの少し外側で、膝と足首のちょうど中間。
太衝 (たいしょう)
足の親指と人差し指の骨が交差し、少しへこんだ所
東洋医学で言う「腎」は人の成長・発育・生殖などに関係しています。
腎気が低下したり、不足した状態を腎虚と呼び、腰に栄養が届きにくくなるため、痛が発症します。
腎気は、老化とともに衰え、50代以降慢性的な腰痛は腎が深く関わっています。
◎ずっと鈍い痛みが続く、動くと痛みが増し、休むと楽になる。
尿が近い、または出にくい。足腰に力が入らない。精力減退など。
過度な筋肉疲労、腎の機能を酷使しないように心がけます。
照海(しょうかい)
内くるぶしの骨の真下、ぽこっとへこんでいる所。
志室(ししつ)
ウエストの一番細い、くびれのライン上にあります。背骨から左右それぞれ指4本分外側
関元(かんげん)
おへそから指4本分下
体の抵抗や免疫力が弱っていたり、自然環境の変化などで外部から体内に侵入し、停滞したりねつを帯びたりして痛みが発生します。
慢性腰痛の場合は、何種類かの原因が複合的に重なり、痛みを起こしていることが多いため、自分の体質や生活リズム、痛み方などを把握する事が大切です。何よりも普段から疲れをためず、健康的な身体作りが腰痛改善へと繋がります。
一度自分がどのパターンに当てはまるのか参考にして下さい。
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