こんにちは、ウェルネス本町店 鍼灸師の東口です。
今回は、実体験を元に鍼の効果を紹介したいと思います。
12/4(金)の朝6時40分頃、布団から出ようとした時、こむら返りの様な、筋肉が突っ張った状態と痛みが右側の足のスネ(前脛骨筋)を襲いました。
こむら返りは→ふくらはぎの筋肉が痙攣したり筋肉の異常な収縮が起こる事をいいます。
私自身が経験した箇所はふくらはぎではなく、足の前側で痙攣は無く痛みを伴う筋肉の収縮でした。
筋肉の収縮には、伸ばしてあげるのが良いので先ず足関節を背屈させました。(つま先を遠くに伸ばす)
施術者なので、ここは冷静に対処。
しかし…マッサージしても筋肉を伸ばしてストレッチしても、少しも痛みも収縮もマシにならず、寝ていた2階から1階へ降りる時はどうしたら良いの??という感じでした。
結局、後ろ向きに手摺りを頼りにゆっくり降りて自身で鍼治療をする事に。
その日の朝の気温は、4.7℃。室温は13℃で、朝の冷え込みがキツかったので冷えたのではないか?と推測します。日頃の運動不足も祟ったのかもしれませんね。
何処に鍼をしたのかというと下写真の場所に、
1寸1番 4本の鍼を筋膜層まで刺入、5分間の置鍼の後、別のポイントに刺鍼を繰り返しました。
痛みを発する点(発痛点)・体表上を押さえて痛みを感じる点(圧痛点)をトリガーポイントといいます。
この点に鍼をしました。
慢性期にも高い効果を現しますが、急性期にも効果絶大でした!
筋膜まで届き、少しジーンと響く感じまで刺入、
足先が冷たかったのが、置鍼でじんわり暖かくなるのがわかりました。
内側にも。とても気持ちの良い響きがあり、置鍼で筋肉が緩んでいくのがわかりました。
局所だけで無く、腰痛の反応点にも刺鍼。
今回は、お灸はせず鍼のみで行いました。
筋肉は、筋膜という薄いレース状の組織膜に包まれています。
筋膜に包まれた筋肉は、更にグループごとに筋膜に包まれています。
筋膜の萎縮・癒着があると、下の絵の様な具合になります。
筋膜リリースとは、
筋膜を柔らかくし、滑りをよくして解きほぐすことをいいます。
筋膜の萎縮や癒着を引き剥がしたり、離したりすることで正常な状態へ戻します。
「筋肉剥がし」といわれる事もあります。
棒を使ったりする施術方法もありますが、今回は鍼のみで行いました。
トリガーポイントの鍼によっても、筋膜リリースがされました。
今回は、朝時間が無く置鍼時間5分✕4グループで計20分間でしましたが、
鍼の本数を増やして、置鍼の時間も増やせばもっと高い効果が得られると感じます。
筋肉が収縮する理由として、
筋肉に関わるナトリウム・カリウムなどの電解質のバランスの崩れも原因の1つです。
特にマグネシウムの不足に要注意!
カルシウムとカリウムは、筋肉の収縮や神経の伝達をスムーズにする働きがあり、この2つのミネラルを調整しているのがマグネシウムです。
→アオサ・わかめ・ひじき等の海藻類、ナッツ類に多く含まれるので、普段の食事で取り入れてみてくださいね。
最後に、
びっこをひいてかなり痛みがあった状態から、鍼を施した後には痛みが驚くほど引き曲げ伸ばしもスムーズで普通に歩けるようになりました。
鍼を贔屓する立場ですが、これほどの効果が体験できたのには驚きました。
痛みを経験した事の無い人は、痛みを理解することは難しい。いい経験でした。
私達、治療家は日々経験を元に修練を積み重ねています。
鍼をされた事の無い方にも、
鍼の効果や働きかけがイメージできたでしょうか?
1つのきっかけになれば、幸いです。
冬1月、2月とこれから寒さが増して来ます。ご自身で気付かないお身体の不調を経験豊かなスタッフがメンテナンスをさせて頂きます。
是非、定期的にご来店ください。
スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。