こんにちは。アロマセラピストの吉川です。

今年の桜は長く花を楽しめました。暖かかったり、冷え込んだりと、寒暖差があり比較的肌寒い日が続いていたのが幸いしたようですね。暑さ寒さを繰り返しながら、季節は冬から春へと進んでいきます。

さて、春は新しいスタートを切る季節でもありますが、明るい日差しや暖かい陽気が気持ちよくついウトウトしてしまうことがありますね。休日の昼下がりのお昼寝はリラックスできて良いですが、仕事のある平日の眠気は辛いですし、仕事の効率も落ちてしまいます。

眠気があるのは、寝足らないのか、疲れがたまっているのか。

でも、毎年春は眠いものです。

日頃の疲労も考えられますが、実は自律神経の乱れが大きく作用しています。

自律神経は人の体の生命維持機能を維持する神経です。血液の循環や内臓の働きなどを適切に働かす役割があります。自律神経が乱れると、体を正常に働かす機能が落ちてしまい、疲れがなかなか回復しなかったり、便秘や胃腸の不調などが起こります。

自律神経には、昼の神経と言われる活動する時に働く交感神経と、夜の神経と呼ばれる副交感神経があり、昼間、起きている時に体や脳を動かして外からの刺激にさらされながら活動している体は、本来は夜になると体を休めて昼間の疲れや内臓の機能の修復を行います。

人の体の生命維持機能を維持する神経の働きは素晴らしいですが、だからこそ、そこが乱れると体に起こる不調は格別辛いものになります。

今年の春先は寒暖の差がとりわけ大きかったので、いつもの年よりも不調を訴える方が多いようです。疲れが取れない、冷えやむくみが酷い、目の疲れや頭痛がある、寝付けない。

不調を覚えても、この時期は仕事やプライベートも忙しく、イベントが続いたりします。また、職場の異動や引っ越しなど環境の変化も多くあります。

なかなか、休めない。

睡眠時間を十分とれない。

やることが多すぎて、寝る時も考えてしまう。

環境や気候の変化、日常の生活で起こる様々な要因がストレスになり、リラックスできない。

そう感じるようになると、寝ても寝足らないという「眠りが浅い」状態になる方が多いです。

 

ウェルネスのお客様はビジネスパーソンの方が多く、睡眠時間が短い方が比較的多いと感じます。またお仕事に家事や子育て、介護をされている女性の方も多くお見えで、やはり同様に睡眠時間を多くとれないといわれます。

忙しいことが日常になると、「疲れ」までも日常になり、触らせていただいたら鎧のように固くなっている体も「いつも通り」といわれる方もおられます。

本来ならば寝ている間に回復しているはずの「疲れ」がとれていないのは、まさしく自律神経のバランスが崩れている証拠です。

生命維持機能が適切に働かなくなれば免疫も落ちていき、風邪をひきやすくなったり、アレルギーを発症しやすくなります。

自律神経のバランスを取り戻すには、交感神経と副交感神経を本来の働きにしていくことが必要です。

そして、自律神経のバランスを取り戻す「鍵」は「睡眠」。眠ることで、夜の神経である副交感神経を発揮させます。

ただ長く寝るのがいいのではなく、「質の良い睡眠」をとることがとても重要です。

 

「寝る」のではなく、「眠る」。

布団の中で明日の予定を考えたり、今日の出来事を思い出してみたりしていませんか?

早い時間に布団に入っても、考え事をしていると脳はずっと働き続けているので、自律神経は「昼の神経」のままです。

心配事や不安なことを考えていると、しんどい夢をみていたりしませんか?

まずは、ぐっすり眠りましょう。

 

でも、なかなか「ぐっすり眠る」ことは難しいですね。

そこでおすすめが、リラックスしてウトウトすること。安心安全な場所で、時間を決めてリラックスして横になる。深くゆったりした呼吸で、「眠る」ことに集中する。

夜休む時には、布団の中であれこれ考えず、楽な寝方で横になり、鼻から吸って口からゆっくりと吐く呼吸を意識してみてください。ゆっくりと、ゆっくりと心臓から血液が流れだし、全身をめぐっていく様子をイメージしてください。そして緊張してギュッと硬くなっていた体が次第に緩んでいくしていくことを感じてみましょう。

体の緊張が解けた時、「ぐっすり眠る」という当たり前の「睡眠」が取り戻せます。

リラックスすることで、体は自然に回復しようと働いてくらます。

最近では「お昼寝」を推奨している企業や学校があります。机に突っ伏したり、特別にお昼寝スペースを設けたりと眠るスタイルは様々ですが、決められた場所と時間があることでリラックスした状態で眠る環境をつくっています。「質の良い睡眠」は短時間でも効果が高いといわれており、お昼寝することで、集中力がアップして仕事の効率や学力アップにつながっているという結果もあります。

 

「睡眠」はどんな人でもできる、自己回復力アップへの「鍵」です。

ただ、疲れすぎて、うまく「眠れない」、自分では回復できないという方はマッサージは有効な方法です。

コリや痛みなどの不調の改善と合わせて、「疲れ」の回復を意識してマッサージを受けてみてください。

痛みや違和感がある場合はどうしてもそこに意識が向きますが、施術ベッドに横になられたら施術者に託してください。

リラックスした気持ちで、楽なこと、心地よいことを意識してみてください。体の力が抜けることで、より不調なところの改善が期待できます。

 

春は植物が芽吹き、生命が息づく季節です。昔から春の旬のものを食すると夏バテしないともいわれています。春はスタートの季節でもあり、夏に向けての準備の期間でもあります。春に感じている「疲れ」は夏への貯金にせず、しっかり回復させておきましょう。そして、春の間に「質の良い睡眠」を取り戻して、どんな季節も心身ともに健康に過ごせる日常にしていきませんか?

 

ウェルネスでは自律神経のバランスを取り戻すメニューとして、リラクセーションのコースがあります。

指圧とは異なり強い圧は加えず、施術者の手の温かさを使って血流をよくして体を緩ませていきます。ウトウト気持ちよいリラックスした時間をお過ごしいただきます。眠りが浅い方、強圧や揉み返しが苦手な方にもおすすめです。