朝のこわばり⇒
これは手足の関節に起こり頻繁に関節が左右対称に発赤(赤くなる)・腫脹(腫れる)・疼痛(ズキズキうずくように痛む)を起こします
皮下結節(関節の部分が固まって節くれ立つ)ができる⇒
肘・手・膝などの関節周囲の伸側(引き伸ばされる側)に起こりやすい
心血管系ではレイノー現象《指趾の末梢動脈における血管の攣縮(けいれんを起こして極めて細くなる)を起こす症状のこと》、心障害を生じる
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/multimedia/image/v26285809_ja
神経系で知覚障害を生じる
原因は不明ですが、自己免疫疾患と考えられています
一般的に女性に多く発症
天候に関係が深く、季節の変わり目や湿気の多い時に、特に痛み
何となく元気が無く、食欲不振、貧血、手足の冷え、腰痛も訴えたり、痩せていく傾向があります
便秘や不眠なども訴えられる方を多くみます
症状は、一進一退で慢性の経過をたどり、寛解と再燃を繰り返しますが、
近年、現代西洋医学では解決出来ない部分を東洋医学(漢方・鍼灸・あん摩、マッサージ・薬膳など)で補うことができると考えられています
鍼灸治療を行うと特に朝のこわばり・頭重感・不眠・肩こり・手足の冷えが改善され、食欲も出て体重が元に戻ってきた、元気も湧いてきた感じがするというような効果をもたらしてくれます
関節の痛い箇所に施術するのはもちろん、局所だけではなく全身の血液循環を良くすることで、訴えられる体の不調を整えます
使用するツボとして、
手三里・尺沢・外関・照海・陽池・肝兪・脾兪・腎兪・中脘・天枢・大巨・内膝眼・外膝眼・解谿・太谿など
を使用します
日本の関節リュウマチ患者数は、70〜80万人と推定され内科の日常診療で遭遇する可能性の高いよくある病気の一つとなって来ている
関節の破壊は発症2〜3年で急速に進行することが明らかになっているが、米国リウマチ学会が作成する慢性関節リウマチの診断基準では、発症6ヶ月の患者さんを50%しか診断が出来ない
薬物療法では非ステロイド性抗炎症剤と抗リウマチ薬が用いられ、疼痛・炎症をコントロールするが、非ステロイド性抗炎症剤は、腎機能障害などの副作用も少なくない
薬物治療は、少なくとも3ヶ月ごとに見直すべきである
日本内科科学会雑誌 2015
日本リウマチ学会HPより引用
物理療法として、温浴、マッサージ、超音波療法などが行われます
ですので、ご自宅ででも夜に入浴されるだけでなく、昼間にも手浴や足浴ができる時にはされて、血行を良くするように心がけてみて下さい
一つでも、慢性関節リウマチを悲観することなく、こういう風に変わって来ているんだ、現代医療と鍼灸、マッサージを併用すると一層良いんだなぁと言うことが伝われば良いなぁと思います
その他の指関節の変形と痛みに関係する症状には、
⇒指の第1関節(DIP関節)が変形して曲がってしまう原因の痛みを伴うことのある疾患で第1関節の背側の中央部の伸筋腱付着部を挟んで2つのコブ(結節)ぬができるのが特徴です
「指の第1関節(DIP関節)が変形して曲がってしまう原因の痛みを伴うことのある疾患」で第1関節の背側の中央部の伸筋腱付着部を挟んで2つのコブ(結節)ができるのが特徴です。
原因は不明ですが、40歳以上の女性に多く発症します。
背景に女性ホルモンの変調やストレスが多くかかる環境やストレスを受けやすい体質も関係している可能性もあるのかもしれません。
成因としては、加齢や指先の過度の使用で起こるのではないかと言われています。
関節リウマチと似ていますが、違いはどういったところなのでしょうか?
重度の場合でも痛みの改善や軽減の可能性はありますので是非、鍼灸治療・マッサージを行ってみて下さい。
関節リウマチの手指の腫脹(炎症などで腫れる症状)が第2関節(PIP関節)第3関節(MP関節)に多く起こるのに対し、
ヘバーデン結節(へベルデン結節)は第1関節(DIP関節)に生じ、腫れという印象よりも、ゴツゴツとした “ペンだこ” ができたように変形します。
変形してしまうため、指が伸びなくなったり、横に曲がった状態でかたまってしまいますが、進行性や全身性の疾患ではないため関節リウマチのような薬物治療はありません。
安静(固定を含む)や消炎鎮痛薬、局所のテーピングといった保存療法(手術ではない方法)や急性期には、少量の関節内ステロイド注射も有効とされています。保存療法では痛みが改善しない場合、手術を薦められる場合もあります。
一般的には、第1関節に起こるヘバーデン結節(へベルデン結節)が有名ですが、第2関節に生じることもありブシャール結節と呼ばれます。
病院でへバーデン結節と診断されたが、出来ることなら手術はしたくない、と思われる方は鍼灸治療とマッサージを是非お試し下さい!
東洋医学では、局所(結果)をみるのでは無く原因を探り全身のバランスをみて補ったり除いたり対処していきます。
肩甲骨・肩・肘・手首の可動域が狭く凝っている部分の血流を改善し、凝りをほぐします。
局所には痛くない、お灸やローラー鍼を用います。
鍼灸・マッサージを受けられているお二人の方に写真を撮らせて頂きました。
変形と筋肉が固くなるので「ぐー」が出来ない、指が動かし難いと言われます。
鍼灸・マッサージを受けた日、その後の数日、身体が温まり指の曲げ伸ばしが幾分やりやすいと言って頂いています。
全身の施術を行いますので、身体の姿勢が良くなり、今まで自覚されていなかった部分の凝りの発見や改善につながりますのでとても喜んでいただいています。
継続する事で、その喜びの期間が伸びていきます。
ご自宅では、入浴剤を入れて浸かりっぱなしよりも、数回出たり入ったりを繰り返して芯から温まるようにしていただいたり、手浴(洗面器にお湯をはり手をつける)をおすすめしています。
上白糖は身体を冷やして血流を悪くするので、黒砂糖やきび糖、蜂蜜の糖分のご使用をお奨めしています。
多くのへバーデン結節は、経過観察になってしまうため根本的な改善にはならず
重度の場合でも痛みの改善や軽減の可能性はありますので是非、鍼灸治療・マッサージを行ってみて下さい。
手の変形性関節症の一種
もよく見られる症状で鍼灸適応症状です
母指CM関節症とは、どんな病気でしょうか?
母指とは親指のことです。親指の付け根にある関節をCarpometacarpal関節(CM関節)と呼ぶことから母指CM関節症と呼んでいます。
腫れや痛みが生じ、進行すると骨に棘ができたりすることにより親指の付け根が外側に向かって飛び出して見えるようになります。
主な症状は、親指の付け根の痛みです。CM関節は可動域が広く、母指に力を入れる動作、例えば
✳瓶やペットボトルのふたを開ける
✳布団を挙げる
✳ドアのノブを回す
✳ホッチキスやハサミを握って使う時
✳ボタンをかける
✳タオルを絞る
✳字を書く
の際に、痛みを生じます
50歳前後の方に最も頻繁に発症する傾向があります
主な原因は、加齢やホンモンバランスの変化、関節の変形変化とされています
また、昔に親指に受けた外傷や怪我も母指CM関節症の原因となりえます
正常な関節では、軟骨が骨を覆いクッションの役割りや滑走性の向上の役割りをになっています
しかし、母指CM関節症ではこの軟骨がすり減り、骨同士がぶつかり合い関節へのダメージを与える状態になっています
このダメージにより骨の新たな隆起が生じるのです
整形外科では、圧痛部位の確認や疼痛誘発試験、レントゲン検査を行い、診断に至ります
進行期を過ぎると自然に消失することも多く、消炎鎮痛剤の他、痛み止めが用いられる事があります
外用薬、軟性装具、包帯、テーピングによる固定・ステロイドの関節内注射の保存療法が基本です
東洋医学の鍼灸では、関節の変更は戻りませんが、病気の進行を進ませないようにや痛みの緩和、可動域の向上をはかります
肩・前腕や手背・手掌の経穴を使用し、併せて冷えや全身のバランスが悪いところは無いか?内蔵から経穴に反応が出ていないか?などを探って改善に繋げます
鍼が怖い方は、アロマオイルを使ったマッサージや刺さない鍼(ローラー鍼)で施術することも可能です
☝️ローラー鍼
☝️冷えや筋肉の緊張の緩和にお灸
痛みの緩和には、
✳母指CM関節を休ませること
✳動作の正しいポジションを保つこと
が大切でしょう。夜寝る時も含めて2ヶ月間は、装着されて後記のセルフエクササイズの併用をおすすめします
楽天市場から引用
この様な形態のサポーターが販売されています
当院で鍼灸治療の後、テーピングの必要性が感じられた場合、伸縮性のあるキネシオテーピングをする場合もあります
手浴や入浴後などで温まり、血行が良くなった状態でCM関節の屈曲と伸展を繰り返す可動域訓練がおすすめです
詳しい行い方は、施術の時にお伝えしていますので家でのセルフエクササイズにどうぞお役立て下さい
その他の手の痛みに、「ドゥケルバン病」というものがあります
ドゥケルバン病とは、狭窄性腱鞘炎の事です
母指(親指)を広げると手首(手関節)の母指側の部分に腱が張って皮下に2本の線が浮かび上がります
ドゥケルバン病は、その母指側の短母指伸筋腱とその外側の長母指外転筋が手首の背部にある2本の腱が通る2cm程のトンネル状の腱鞘が炎症を起こし手首に痛みを生じさせる腱鞘炎のことです
「プロゲステロン」という妊娠の維持に必要なホルモンが通常期より多く分泌され、「エストロゲン」は減少する妊娠出産期の女性や、(「プロゲステロン」は、2つの腱を包んでいる腱鞘を収縮させる作用もあり、腱の滑りを悪くする原因の一つと考えられています)
卵胞ホルモン「エストロゲン」が閉経に伴い減少する更年期の女性に多く生じます(「エストロゲン」は、髪や肌の潤いを保つ働きだけでなく、腱や関節を柔軟に保つ作用を持っている。減少すると腱や腱鞘が炎症を起こす原因になりやすいと考えられています)
スポーツ、楽器の演奏などの様に指をよく使う人に多く発症する傾向があります
放置して症状が進行すると痛みが強くなったり関節が固まって伸びなくなったりすることもあるため、放っておかずに早めに治療することをお勧めします
親指を中に入れて握り、そのまま小指の方へ傾けます。この動作が痛みのために出来ない場合は、ドゥケルバン病の可能性があります.
動作はできるけど軽い痛みを感じる場合、ドゥケルバン病の可能性は低いですが、他の筋肉が突っ張っている可能性もある為、施術の相談にご来院下さい。
ドゥケルバン病の再発を防ぐには、スマートフォンやパソコンの操作や楽器の演奏、スポーツなど親指や手首を使った動作をする時は1時間に10分間は休憩をはさむなどの習慣づけましょう。
バスソルトや入浴剤を入れて身体を温めて血行を良くすることも効果的
痛みの出ている手指や手首だけにフォーカスせず、身体全体のバランスは整っているか?その他に凝っている所や不調は無いか?などを、お話を伺ったりする中で快方へ向かうお手伝いをさせていただいております。