こんにちは😃ウェルネス 本町店の鍼灸師、内満です。
節分が過ぎ、春の訪れを少しづつ感じる今日この頃ですね。
今回のブログは私の体験談です。
去年の年末、風邪をひいたつもりではなかったのですが鼻水、鼻詰まりが長引いてしまいついには副鼻腔炎になってしまいました。
副鼻腔炎とは
慢性化するといわゆる“ちくのう”と呼ばれます。
鼻腔の周囲にある空洞、副鼻腔を覆う粘膜が炎症を引き起こし腫れることを言います。鼻づまりや鼻水、頭痛や咳などの症状がみられるほか、匂いがわからなくなることがあります。
東洋医学的に考えると、私の場合、年末で飲食の機会が増えていたこともあり胃腸の調子がいまひとつで飲食したものが湿熱として滞っていたのだと思います。
私の症状としては右頬の奥が痛く右の歯が浮いた様な痛みがあり、頭を動かすと痛みが悪化、外の冷気に当たると更に痛いという症状がありこれは。。。初めてでしたが副鼻腔炎だなと思い至りました。
鼻の奥が腫れており、鼻水を出そうにも出ない状態でした。
舌の状態を確認してみるとこのような舌苔になっていました。
出典:朝日新聞DIGITAL 飯田裕(つくばオーラルケアクリニック)より引用
舌苔がところどころはがれていて、地図の様な模様に見える為このような舌は「地図状舌」とも呼ばれます。
胃腸が弱っている時、身体の中に熱がたまっており、栄養のバランスが悪い時など、アレルギー体質の人や、消化不良、慢性下痢、アトピー性皮膚炎などの方によく見られます。
こんな状態で辛い私はとりあえず自分で治療することに。
困ったときは一度、自分で治療してみます。今回もいい実験の機会だと思い早速治療をしました。
肩こり、腰痛、寝違い、膝痛等はもちろん自己治療しますが、以前にはブヨにかまれ腫れあがった所にお灸して、早く炎症が引いたこともあります。様々な症状に効果がみられますので、ご興味のある方はバックナンバー(虫刺されにお灸が効いた⁈)をご覧下さいね。
いざ副鼻腔炎の治療です❗️
上にのぼった気を引き下げるのと、胃腸の調子を整え湿邪を取り除くために手足、頭のツボに鍼とお灸をしました。また、局所的にもお灸をすると炎症を早く治めることができるので頬の痛い所にお灸をしました。(顔のお灸は痕が残りやすいので、早めに取り除きます。)
⭕️印がお灸した位置です。
1日目 右の鼻が全く通っていなかったのですが黄色いドロッとした鼻水が鼻の穴からも、鼻→喉→口からも大量にでてスッキリ通りました。(少し汚い話ですいません。本当に溜まっていた黄色いドロッとした鼻水が大量に‼️こんなにも出てくるのか?とスッキリ爽快で笑えました。)
頰の奥、歯の痛み半分くらいに。
まだ、外気に当たると頬の奥が痛い感じは残りました。
次の日も同じ様に治療。
治療直後、わずかに副鼻腔に残っていた鼻水が、出ました‼️
昨日より更にスッキリしました。
その後はほぼ鼻詰まりや痛みが気にならなくなり、3日目には完全に治っていました。
お灸の力はすごいですね〜。
わかってはいるつもりですが、実際に体験するとまた、その素晴らしさに驚きます!結局は自然治癒力なんですよね。
このお灸の効果を詳しく説明すると、皮膚に温熱刺激を与える事で細胞が活性化され、血液中のリンパ球など免疫細胞が活発に働き自然治癒力が高まり炎症が和らぎ快方へ向かいます。
なかなか主訴が副鼻腔炎で鍼灸院に来られる方は少ないですが、このような症状があればぜひご相談下さいね。慢性化した副鼻腔炎は少し時間がかかると思いますが、急性の副鼻腔炎には即効性があり鍼灸治療がよく効きます。
また、他の気になる症状などありましたらお気軽にご相談下さいね。
副鼻腔炎は何度も繰り返すと慢性化し、副鼻腔が変形したり鼻茸(はなたけ)ができてしまうと治り辛くなります。
日頃から暴飲暴食は控え、胃腸の働きを整え、身体にこもった熱や湿邪を取り除いていく事が重要です。