こんにちは鍼灸師の翁です。今回はストレートネックについて話したいと思います。
ストレートネックとは首がまっすぐになっている状態を言います。
本来首(頚椎)はゆるやかに湾曲しています。湾曲することで頭の重さを支え、首の負担を和らげています。それがまっすぐになると、首や肩に大きな負担がかかってしまいます。
簡単セルフチェック
◎壁側に踵(かかと)、背中を付けて立ちます。
◎後頭部が壁につくかチェック!!
後頭部が壁から浮いていませんか?
壁につかなければ、ストレートネックの可能性があります。
原因
●携帯やパソコンなどの姿勢の悪さ、新聞や本など長時間下を向いているなど首に負担がかかる動作が要因となります。
●枕の高さ
睡眠時に、高い枕を使うと首は常に下を向いている状態となるためお勧めしません。柔らかすぎる枕も頭を安定させようとして、首が緊張した状態になるため、首に負担がかかります。
自分のサイズに合った枕選びが大切です。枕が合わない場合はタオルなどで高さを調整するのも良いでしょう。
高さのポイント
首が反りすぎず首・肩が持ち上がりすぎない。
一度自分の枕を確認してみて下さい。
ストレートネック用の枕も市販で売っていますが、バスタオルでも代用できます。
作り方
バスタオルを半分に折り、くるくる回し細長い筒状の形を作ったら完成です。筒状の大きさは首と肩の間にフィットするよう調整して下さい。ポイントは、次の3つです。
①仰向けに寝たときに、目線は天井を向いていること。
②呼吸しづらくないか。いつも通りに呼吸ができていたらOK。
③肩が上がってないか。
症状
・首・肩の凝りや痛み
・頭痛
・手のしびれ
・めまいやイライラ
・吐き気
・自律神経の乱れ
・不眠症
対策・予防
首・肩周囲の筋肉が硬くなり伸び縮みができにくくなっています。優しくゆっくり伸ばすストレッチがお勧めです。
ストレッチのやり方
①息を止めずにゆっくりと吐きながら動かす。首を勢いよく動かさない!勢いよくまわさない!ゆっくり優しく筋肉を伸ばしましょう♪♪
②動きが悪くなっている筋肉の無理な筋トレやストレッチは、痛みが悪化する場合があります。
肩甲骨を寄せるストレッチや肩まわしなど、首より肩甲骨や肩周辺から動かし筋肉の緊張をほぐしていきましょう。
鍼灸治療
ストレートネックによる症状で悩まされている方の多くは自律神経の乱れもみられるため、鍼灸治療で全身の調整や自律神経の調整も並行して行うことで、より効果的な成果が期待できます。
ツボ
中府・・・鎖骨の下、肩関節との間にあるくぼみ、胸部の緊張をとり、呼吸を楽にしてくれます。
天柱・風池・・・後頭部とうなじの境目にあるツボ天柱、その外側にある風池は、頭痛やめまい、首の筋肉を緩め寝つきを良くしてくれます。
上星・・・顔の中央、生え際から2センチ上にあり、軽く指で押すと痛気持ちい感覚が感じられます。刺激する事で穏やかな気持ち、リラックス効果が得られます。
運動不足による筋肉低下も凝りの要因になります。身体を適度に動かし対策・予防し健康な身体作りを心がけましょう。