こんにちは、ウェルネス本町店の鍼灸師の石橋です。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

最近はテレビでもずっとコロナウイルスの話題で、日に日に感染者も増え気が滅入ってしまいますね。

テレビでは、コロナウイルスにかからないようにすること、またかかっても元気でいられるように免疫力を高めておくことが大事だと言っています。

今日は東洋医学の観点からから、この季節のおすすめの過ごし方をご紹介します。

 

 

春は東洋医学でみると「肝」に影響を及ぼしやすい季節と考えます。

冬が明け、春になり気温も暖かくなり草木がぐんぐんと成長していくように、私たちの身体も活動的になります。冬の間身体はずっと眠っている状態でしたが、春になり急に身体が活発になるため、私たちの体は対応しきれず不安定になります。

春の桜の写真

(写真は昨年春に撮った桜です)

ここでいう肝とは、西洋医学でいう肝臓の働き(解毒作用・エネルギーの貯蔵など)とは少し違い、東洋医学でみる肝の役割は目や筋肉、情緒のコントロール機能までと広範囲にわたります。

肝は上昇する性質をもっているため、春の暖かい陽気に刺激され肝の気がのぼり過ぎてしまい、それが目の充血や頭痛、不眠症、イライラなどといった症状として現れるのです。

もう一つ肝の特徴的な症状は「張る」ということです。肝は血液の循環を行いますが、肝が弱くなると血液もうっ滞し、脇腹の張りや、腹部の張り感、生理痛、首肩こりといった症状として現れます。

イライラする、最近肩こりがひどくなったという方は、もしかすると肝の不調が原因かもしれません。

 

肩こりで悩む女性

 

 

この季節に影響を受けやすい肝を、養生するポイントは下記の通りです。

 

✔︎酸味のある食べ物適度に摂る

柑橘系やお酢など酸味のある食べ物は、肝の働きを助ける作用があるのでこの季節におすすめです。しかし摂りすぎはNGです!冷え症や胃腸が元々弱い人は酸味を摂りすぎないようにしましょう。

 

✔︎ストレスを溜めすぎないようして、リフレッシュしよう

春は新年度が始まり生活環境の変化などで、外部からのストレスを受けやすい季節でもあります。

肝は弱ることでイライラしやすくなったり、またイライラすることで肝を弱らせてしまいます。

運動したり、お風呂に浸かったりとご自身に合ったリフレッシュ方法でゆったりできる時間を作るようにしましょう!

✔︎一枚羽織れるものを持ち歩く

春は温暖な気候になり心地の良い季節ですが、急に嵐が吹いたりと天候の変化が起こりやすい季節でもあります。

肝は風の刺激に弱い性質がありますので、一枚上に着れる服を持って急な天候の変化にも対応できるようにしておきましょう。

 

そのほかの方法として、鍼灸治療も大変有効です。

実際ウェルネスに来られているお客様でも、最近は肝の不調からくる肩こりやイライラが増えているように思いますが、ただ局所だけに鍼をするのではなく、肝の巡りを良くしたり、上昇しすぎている肝の気を引き下げるような治療を行うことで症状の改善を目指します。

最近お身体の調子が優れなかったり、お身体を元気な状態で保ちたいという方は、ぜひ一度東洋医学の観点からも養生してみてくださいね!