いつもウェルネスをご利用いただき、ありがとうございます🍀
春も深まり、気持ちの良い時期になりましたね。
過ごしやすい反面、春は生活が変わったり季節の変わり目でお疲れの方も多いのではないでしょうか⁉️
【ウェルネス健康だより】
今回は、東洋医学の考え方
『素問(そもん)』
という書物より、東洋医学の視点による病因の解説をご紹介いたします!
日常生活で起こる五労
東洋医学では、五臓六腑のうちの「五臓」
・肝(かん)
・心(しん)
・脾(ひ)
・肺(はい)
・腎(じん)
の疲れを
『五労』
といい、
人体を疲労させる要因
と考えます。
肝・・・【久しく歩くと筋を傷る】
→ → → 筋肉の緊張
長く歩き過ぎると筋を損なう、という意味です。
『肝』は、血流量を調整し、関節や筋肉に栄養を送ってスムーズに動ける身体にする働きがあります。
ここでは歩くだけでなく、編み物や読書など、何かを長時間行うとも解釈します。何事も終わりまでやってしまやないと気が済まないという人は『肝』が弱り、筋が緊張・萎縮しやすくなっています。
心・・・【久しく視ると血を傷る】
→ → → 血流不足
長く物を視過ぎると血を損なう、という意味です。
『心』は、血流を全身に運び、栄養を供給する働きがあります。
長時間視続けることで『肝』より送られてくる血を使い過ぎ、血の不足を起こしてしまいます。
『心』が弱ることで血液循環が悪くなり、むくみや冷えの原因にも・・・。
特に、産後や生理中は血が不足した状態なので、できるだけ目を使わないようにしましょう。
脾・・・【久しく坐すと肉を傷る】
→ → → 肥満・筋力低下
長く座り過ぎると肉を損なう、という意味です。
『脾』は消化吸収、栄養やエネルギーを全身に送る働きがあります。
ここでの「肉」は筋肉や脂肪のことで、長時間座っていると『脾』が弱り、筋肉の発達が悪くなったり脂肪が多くなってしまいます。
日本人は、世界一座っている時間が長い民族といわれており、その平均時間は1日平均7時間というデータがあります。
肺・・・【久しく臥すると気を傷る】
→ → → エネルギー低下
長く寝過ぎると気を損なう、という意味です。
『肺』は呼吸によってエネルギーである「気」を身体に巡らせる働きがあります。
運動すれば気が良く巡る一方、寝てばかりだと気の巡りが悪くなり様々な不調を起こします。
ノイローゼ気味な時や、便秘・食欲不振の時は運動すると身体にエネルギーが巡り、良いでしょう。
腎・・・【久しく立つと骨を傷る】
→ → → 骨や関節痛
長く立ち過ぎると骨を損なう、という意味です。
『腎』は泌尿器系への働きの他、骨にも関係しており身体の発育・老化にも関わっています。
ここでの「骨」は椎間板ヘルニアや坐骨神経痛も含まれます。
そのような時は腎への治療とともに、筋の疲労に関係する肝も同時に治療するのが有効です。
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5つの『過ぎ』を撃退❗️
✅ 歩き過ぎ
→ 1日8000歩程度を目安に。何事も根を詰め過ぎないようにしましょう!
✅ 視過ぎ
→ スマホやパソコンなど目の使い過ぎに注意。時々遠くも見て、目を休めましょう!
✅ 座り過ぎ
→ 1日4時間以内が理想。仕事などで難しい時は、出来るだけ合間に身体を動かしてリセットしましょう!
✅ 寝過ぎ
→ 8時間で充分。眠っていなくてもゴロゴロ寝転んでいる時間が長くならないように注意しましょう!
✅ 立ち過ぎ
→ 適度に体勢を変えたり、休憩を意識しましょう。立ち仕事が長い場合は、朝晩や休憩時間のストレッチが効果的!
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東洋医学や鍼灸治療には長い歴史があり、その中では3000年も前からバランスの良い動作・休憩・睡眠時間が必要と伝えられています。
仕事内容や生活によって難しい場合もありますが、何事も根を詰めずほどほどに!
適度に休憩を取り入れながら日常生活を工夫し、過ごしてみてくださいね🍀