このたびの台風19号で被災された皆様、
ならびにご家族、ご関係者の皆様には謹んで
お見舞いを申し上げます。

被災地におかれましては、一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

おはようございます、
鍼灸師 東口です。

昨年 2018年 11月には、
「アレルギー性鼻炎」をお伝えさせて頂きました。
まだご覧になっていない過去のブログがありましたら、また色々とご覧になっていただけると幸いです。

今日は、題して
「この咳は、秋の花粉症、
もしかして、アレルギーかも?
風邪かなぁ?」です。

目が痒くなったり、肌荒れ・痒み(アトピー性皮膚炎)症状も現れます。

今回は、その中でも「咳」にスポットを当ててお話をしていきます。

秋の花粉症は、春よりも長引く事もあり
要注意!と言われていて、

●植物の花粉として関西では、
ブタクサ属(キク科) 8月〜10月中旬

ヨモギ属(キク科) 8月〜11月下旬

カナムグラ(アサ科) 8月初旬・9月中旬〜11月下旬

イネ科 2月中旬〜11月中旬

スギ 10月から出始めます

出典 鼻アレルギー診療ガイドライン 2016より(一部改変)

その他では、
●ダニ
ダニは、夏に最も虫体が増えます。
夏に増えたダニのフンや死骸がアレルゲンとなり、ダニアレルギーの患者さんは、秋口に症状が増悪すると言われています。
ダニ対策が必要ですね。
布団を干すよりも、
まず掃除機で吸い取るのが1番良いそうです。
布団が引っつかない、布団用のノズルを付ければ、普通の掃除機で充分です。

●ハウスダスト

こういった外因に、近づかない・排除するはもちろんですが、

予防法として、
◎外出時や掃除の時は、マスクを着用する。
外出から帰ったら、玄関外で洋服についた花粉・ホコリを払ってから家に入る。

◎ブクブクうがい・ガラガラうがいの、両方をする。
歯みがきや顔を洗うのも、効果的です。

ここ数日、一雨ごとに寒さが増して来ています。
晴れると空気が乾燥します。
この時期は、寒暖差もあり風邪を引きやすく体調を崩しやすいので、
加湿器の準備をお薦めします。
湿度計や乾燥具合を確かめて、加湿器も使って下さい。

こうして、
充分気を付けているつもりでも、
何かしら慌ただしくなる時期です。
寝不足や疲れで、免疫力が低下し、うっかり風邪をひいてしまったり、という事も。

アレルギー症状で来店される方も、少なくありません。

風邪だけでなくアレルギー症状で、咳も出ます。

どちかのわからないという場合の判断材料は、痰の色です。

黄色い・または、黄色く粘り気がある固まり
が出れば→風邪

透明であれば→アレルギーの事が多いです。

咳は、続くと夜も眠れず睡眠不足にも。

そんな辛い咳症状を少しでも楽にするツボをご紹介します。

写真を見てください。

尺沢(しゃくたく):肘を軽く曲げるとシワができます。シワの真ん中くらいに硬い腱(けん)が触れると思います。その外側(親指側)にあります。
咳の特効穴で呼吸器疾患によく用います。

中府(ちゅうふ):鎖骨の外端下のくぼみから、さらに指の幅一本分下に下りたところにあります。
東洋医学では、肺の気がよく集まるところ。
風邪や腸の関係・呼吸器疾患によく用います。

天突(てんとつ):首の、喉の辺りのくぼみの中央にあります。
喘息などの呼吸器疾患に用います。

押さえやすい方の人差し指で、ツボを心地の良い程度で、呼吸しながら10回程度押したり緩めたりを繰り返して、押さえてみて下さい。

仰向けに全身脱力して行うと、より効果的です。

その他に、アロマテラピーで使う精油のご紹介もしておきます。

私個人的にも、鍼灸でセルフケアをしたり、
治療院へ施術を受けに行きますが、

アロマテラピーにも、幾度となく助けられています。

色々な用法がありますが、中でも今回は、

蒸気吸入法をご紹介します。

底の安定したコップや洗面器に熱めのお湯を入れ、
精油を数滴(入れるお湯の量により加減をしてください。2から3滴程)
手拭いほどの長さのタオルをご用意下さい。

コップや洗面器を安定したテーブル等の場所に置き、
椅子等に座って、自分の頭にタオルを広げてのせてコップや洗面器に当たらないよう・こぼさないように、注意して覆います。

覆い終わったら、このとき以降は、
必ず目を閉じて行って下さい。

お薦めの精油は、
ユーカリ・ラディアータ、ティートリー、サイプレス、シダーウッド、サンダルウッド、マージョラム、ラベンサラ、ベンゾインです。

これらには、
鎮咳作用、去痰作用、抗炎症作用、抗菌作用
があるからです。

この中から、お好みの香りで2から3滴という量を守って試してみて下さい。

もちろん、
当店に来店下さり、
鍼灸・マッサージ・アロマテラピートリートメントを受けていただくことも可能です。

アレルギーによる咳や風邪による咳、その他の症状・疲れが少しでも改善されることを願っています。