こんにちは。
アロマセラピストの吉川です。
インフルエンザが猛威を振るい始めました。
皆さん、体調はいかがですか?

この季節、毎年インフルエンザが流行りますね。
予防対策として、うがい、手洗い、マスク、予防接種と、毎年心掛けておられる方が多いと思います。

この他に、栄養と睡眠をしっかりとることや不要な外出を控えて、疲労やストレスをためないようにすることも大切ですね。

要は、健康でいることが重要ということです。
しかし、日常生活ではなかなか「健康のまま」でいられることは難しいかも知れません。

一日を終えると、大概の人は「疲れ」を感じるのがほとんどかと思います。

だからこそ、いかにその「疲れ」を癒して「回復」するかが日頃の健康の鍵だといえます。

ウエルネスでの施術メニューはそれぞれ、そのお手伝いができるものです。そのメニューから、今日はアロマトリートメントについて知っておくと体が喜ぶお話を少しお伝えしたいと思います。

お客様から、精油は持ってるけれどどうやって使ったらいいの?とご質問があります。

アロマポットがあるけれど、準備や使った後が面倒だとか、お風呂で楽しむ方法など、精油やアロマグッズはあるけれど、手軽に使いにくいというお話をよく伺います。

精油は身近にあると実はすごく使い勝手のいい、心と体のための常備品になります。

是非皆さんには知っていただきたいのですが、手軽に使う方法は次の機会においておいて、今日はアロマトリートメントになくてはならない、「オイル」についてのお話です。

 

さて、「オイル」と聞くとどんなものをイメージしますか?

オイルには、アルガンオイルやオリーブオイル、今流行りのえごま油などの「植物油」、馬油やオーストラリアでは治療薬になっているエミューオイル、ミンク油や鮫油などの「動物油」があります。食用もありますが、ここでは肌に塗布する油についてお伝えします。

アロマトリートメントでは、その日の体調やご気分から数種類の精油を選んで、精油をオイルで希釈してトリートメントに使います。

 

先日お客様が施術で選ばれた香りを気に入られて、最近乾燥が気になるからお風呂上りにワセリンを使っているからそれに今日のアロマを入れてみてようかな、とおっしゃいました。

わぁ~いいですね!と、言って、はた、と止まってしまいました。

いや、もしかしたら、場合によったらすごくもったいないことになるかも。

 

乾燥が気になる季節、保湿クリームなどの出番が多くなります。お風呂上りやお出かけ先で使われる方が多いと思います。

そこで、何を普段使っておられますか?

最近ドラッグストアの保湿コーナーでもよく目にする「ワセリン」。高い保湿力で人気で、しかも手ごろな価格で購入できます。安全性もありますし、申し分ない乾燥対策のアイテムです。

同様に「ベビーオイル」も赤ちゃんに使えるくらい安全性が高いということで、大人の方も使われる方が多いかと思います。

では、「ワセリン」や「ベビーオイル」の原料は何でしょう?

植物?

動物?

実は原油が原料の「鉱物油」なんです。

原油と聞いて体に悪そうと思われるかも知れませんが、「ワセリン」や「ベビーオイル」は高い技術で精製された安全で、高品質の油です。人の肌とは異なる構成のため、肌への浸透がなく、肌表面に膜をつくって外部刺激から守る力があります。「ワセリン」はその高い安全性から、医療現場では傷口の保護などに使われているそうです。

「ベビーオイル」は、もうお分かりかと思いますが、赤ちゃんのみずみずしくてデリケートなお肌を守るためのオイルです。

大人が使ってはいけないことはありませんが、保湿のために使うには条件があります。

「みずみずしい」お肌であること。

そうなんです。「鉱物油」を効果的に使うには、まず「みずみずしい」お肌の状態があり、それを保護するために使うことが大事なんです。乾燥しているお肌に使っても悪くはないけれど、それ以上の保湿の効果は望めません。

 

お客様はいつもお風呂上りに「ワセリン」を使っておられるそうなので、良かったです。

しかし、ここで問題が。

精油を「ワセリン」で希釈すると、肌への浸透がないですね。

香りを楽しまれることが目的でならば心地よく使えるかと思いますが、アロマトリートメントと同様のオイルの効果を期待されるなら「ワセリン」よりは「植物油」や「動物油」をおすすめします。

「植物油」や「動物油」は肌への浸透力があり、精油の力を取り込んでくれます。

 

アロマトリートメントの施術では、乾燥の季節はオイルの浸透が多くなります。当店では、「植物油」のホホバオイルとアーモンドオイルを使用しています。浸透性が高く、希釈した精油をスムーズに体の中に届けてくれます。

「オイル」は使い方で、体が喜ぶアイテムの一つになります。

「動物油」は人の肌との親和性が高く、浸透力が高いです。

例えば、お風呂上りやしっかり保水した後は「ワセリン」や「ベビーオイル」などの保湿性が高いオイル。

お出かけ先で手肌にサッと塗るのなら、「馬油」や「スクワラン」など浸透性が高いのでべたつかない「動物油」がいいかも知れません。

そしてアロマトリートメントでは、精油の効能がゆっくりと浸透していく「植物油」が最適です。

 

お顔のお手入れでは、洗顔をして、化粧水や美容液を使って、最後にクリームで仕上げます。保水をして、保湿しています。

オイルの使い方も同様です。

浸透性のあるもの、浸透性のないもの、使い分けをしていくと、それぞれの特性を生かして効果をより多く得られるかと思います。

 

アロマトリートメントのお客様には必ず、水分を日頃より多くとってください、今夜はゆっくりお風呂に入ってください、とお伝えしています。

トリートメントで精油の成分の代謝が始まっている体をゆっくり温めることで、よりリラックスして体が楽になられます。

そして、お風呂上りには例えば、精油入りのホホバオイルで軽くマッサージをして、仕上げにベビーオイルを使うのもいいかも知れませんね。

この機会に、お試しください。

また、それぞれの油は、品質や安全性は商品によって違いがあります。

特に「植物油」や「動物油」は自然由来ですので、人によってはアレルギーを起こすこともあります。使用する際は十分お気を付けください。

最近は手軽に色々な種類のオイルを手に取れるようになりました。ご自分の体や生活習慣、お好みに合ったオイルを見つけてみてください。