こんにちは、ウェルネス本町店鍼灸師 東口です。緊急事態宣言が延長となり、5月11日までが31日となりましたが、なかなか解除とはなら無い状況でした。昨日28日、6/20までの延長措置が取られ私達の感染予防対策の生活はこれからも続きます。

今回は、お顔を通して身体のお話しを少し。

長いマスク着用での生活・リモートワークの増加、その際に家庭で作業するのに身体に合わない椅子や机での長時間作業によって起こる肩こりや腰痛、

会話の減少などによるストレスや顔の筋肉の筋力低下など、これら身体に与える影響による訴えを、私は多く耳にするようになりました。

患者さまを担当する際、先ず施術前に、治療用ベットに上向きで寝てもらい身体の状態を触診すると、骨盤の位置が上下にズレていたり高さが違っていたり、鎖骨辺りの前胸部の筋肉の緊張や、40代〜50代の方で五十肩様の三角筋前縁の痛みがあったり、首を横に向けてみると胸鎖乳突筋の筋緊張がきつく盛り上がっていたり、顎の強張りなど様々な変化を教えてもらいます。

うつ伏せの状態では肩と腰が部分的に冷えていたり、首の付け根の筋肉の緊張(スジがカチカチに固くなっている方も居られます)、肩甲骨の位置が左右非対称などの方も多いです。

これらは、ご自身では確認出来にくい事なので不調を感じられたら我慢されずにお身体のメンテナンスに是非お越し下さい。

⭕東洋医学で内蔵の弱りは顔にも現れるとあり、最古の東洋医学の書物『黄帝内経』には霊枢の顔面内蔵配当図が記されており古くから人々は顔の反射区を用いて顔に出ている兆候を読み取り内蔵を判断してきました。

西洋でも顔のリフレクソロジーの歴史があり約100年前から実践されてきたようです。

但し、反射区の位置は統一されておらずそれぞれに違う箇所もあります。

私は、東洋医学の経絡経穴と顔面内蔵配当図や脈の状態を参考に身体表面からの情報から内蔵の不調を推測して施術します。

例えば、ほうれい線が深い人は腸が弱い傾向にあります。「迎香」というツボがあり手の陽明大腸経であり、反射区も大腸に当たります。

ストレスから寝ている間の歯ぎしりや強い噛み締めもお聞きしてみると、そうかもしれないと言う心当たりのある方も多いです。最近の方は、柔らかい食事を好まれたりテレビを見たりスマホを見たりの「ながら食べ」で噛む回数が少なく顎が弱く細い傾向があります。

触ってみると、顎の筋肉が硬くなり噛み合わせも悪くなっている方が多いです。

小顔にする運動にこのような事をすると良いですよと載っているのを見かけられた方もいるかもしれませんが、それだけでなく左右の顎関節の位置が左右対称かどうか?をチェックするのにも役立ちます。バランスが崩れているとお箸が平行では無くなります。

顔の筋肉は、色々な表情が出来るように30以上のたくさんの筋肉で構成されています。

長年、咬筋のコリを放置するとエラが張ったり、浮腫み、顎関節症や咬筋肥大症になる可能性もある為、注意が必要です。

たくさんの事は書ききれませんが、1つの気付きや発見になっていただければ嬉しいです。

鍼(はり)やお灸がもし苦手な方は、顔ツボマッサージやいつもの施術時間に20分程追加して、身体だけでなく頭皮や顔ツボを加えられると、より全身の不調改善や健康維持に役立てて頂けると思います。

最後までブログをお読み頂きありがとうございました。